大井川通信

大井川あたりの事ども

2024-02-29から1日間の記事一覧

『他人の顔』 安部公房 1964

いくつかの手記で構成されている小説という形式のためもあるのだろうが、主人公の男の自分語りがえんえんと続く。理系らしいモノのディテールの対するこだわりと、際限のない論理癖。系統的に読んでいるわけではないから確かには言えないが、安部公房の後期…