大井川通信

大井川あたりの事ども

2023-04-19から1日間の記事一覧

『日本近代文学の起源』(柄谷行人 1980)をめぐるメモ 2007.10.20作成

柄谷行人の本を新著で読み出したのは、83年の『隠喩としての建築』からだと思う。その頃から柄谷は、一作ごとに新しい「問い」を生み出す同時代のカリスマ的な批評家と目されていたし、僕自身も、90年頃までが柄谷をもっとも熱心に読んだ時期だった。今…