大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(演出家の逆上)

歳をとると、怒りを抑えることが難しくなる。つまらないことで腹を立てる「怒れる老人」になってしまうのだ。夢の中の僕もそうだった。

僕は、観劇した芝居の資料を時系列でファイルにとじているが、その中でどうにもつまらなかった作品のチラシを見つけて、腹立たしくなった。演出家たちを役者に仕立てて内輪受けをねらった芝居だったと思う。(実際に昔それに近い作品を観たことはあるが、もちろん今になって悪口を言おうという気持ちはない)

僕は、その作品の演出家あてに、あの作品は今まで観た中で一番ひどい作品だったという悪口を書いたハガキを郵送した。もっときついことを書き添えていた気もする。

すると、場面が変わって、その演出家が怒り狂って、僕の家に復讐にやってくるという設定になっていた。演出家は、ホラー映画の主人公のような長い刃物をもって、玄関先で応対に出た僕の家族を襲ったのだ。

僕はその家では三人兄弟で、弟の姿は現実の次男にそっくりだったが、姉という人は、僕の現実の姉にも妻にも似てなかった。弟は襲われた傷で死に、姉は重症を負うことを僕はわかっていたのだが、実際の彼らは、襲撃のあとも血を流したりしておらず、意外と元気そうなのが不思議だった。

しかし、とりあえず、救急車を呼ばないといけない。しかしいくら待っても電話はつながらず、先に警察に電話するという方針に切り替えた。警察なら、救急車の手配もしてくれるだろう。僕は110番の電話で、重大な事件が発生しました、と努めて冷静に説明を始めた。