大井川通信

大井川あたりの事ども

マイクロツーリズムについて

今度のコロナ禍で、観光業はもっとも大きな打撃をうけているだろう。ある観光会社の代表が、少し前にニュースで「マイクロツーリズム」について話しているのが耳に残った。ネットにもその話題は出ているようだが、僕が理解した範囲を書き留めておこう。

今後、観光に人が戻るのは時間がかかるし、今までの大きな収益源だったインバウンドが戻るのは最後になるだろうと、彼はいう。では、その間、何をするのか。彼の答えは、それが将来への大きな戦略も兼ねているところが新鮮だ。

マイクロツーリズムとは、県境をまたがずに、自宅から何十分かで行けるような場所を訪ねるような観光だ。今からは、そのような場所の魅力を発見し、新たな観光資源を見出して、観光業の足腰を鍛えるのが大切なのだという。

マイクロツーリズムでは、大きな収益源にはならないかもしれないが、人々を観光の魅力につなぎとめることができる。また、ここで見いだされた地域な魅力は、将来的にインバウンドを含めた観光の武器になるだろう。

大井川歩きは、全く違う文脈で始めたことだから、こうした観点は面白かった。教育の世界での地域学習なども、こんなダイナミックな視点が必要だろうと思う。