大井川通信

大井川あたりの事ども

流星号とマッハ号

ミニカーの整理をしていたら、実車のミニカー以外に、アニメのヒーローが乗る車のミニカーが二台あった。もちろん当時のものではなく、比較的最近作られたものだろうが、もっていることをすっかり忘れていた。

「スーパージェッター」は、1965年の1月から一年間(全52話)放送された。リアルタイムで見ていれば、僕のちょうど4歳の一年間となる。主人公のジェッターは未来の世界のタイムパトロールで、愛車(実はタイムマシン)の故障で20世紀に取り残されて、犯罪捜査を行うという設定。

流星号は飛行機能があり、電子頭脳を搭載し「流星号、応答せよ」の呼びかけに飛来する。僕はこれをリアルに見ていたような気がする。設定や内容などほとんど頭にのこっていない(4歳なら仕方ないだろう)けれども、主題歌だけは耳にこびりついているのだ。

オオカミ少年ケン」(1963年11月~1965年8月 全86話)の主題歌がイントロ「ボバンバ バンボン ブンバボン」とともに一番古いアニメソングの記憶だが、「スーパージェッター」の歌もインパクトで負けてはいない。

一方、「マッハGoGoGo」は、1967年4月から1年間の放送で、ちょうど僕の幼稚園の一年間にあたる。この数年間のアニメ業界の進歩のためか、絵柄ははるかに洗練されて、主人公の愛車マッハ号のデザインの魅力は、流星号とは比較にならない。実車にしても十分通用するくらいカッコいいスタイルだ。

こんなことを書いていると、勉強会仲間の吉田さんと同じように、僕もテレビで育った世代であり、当時のテレビが好きだったことがわかる。僕のテレビ体験が貧しく、テレビを自由に語れなくなってしまったのは、アンチテレビだった親の抑圧のせいだろう。