大井川通信

大井川あたりの事ども

ラミーカミキリその他

朝、玄関わきのケヤキに小さな虫がとまっている。電車の時刻も迫っているから、スルーしようと思ったが、何歩か戻って、写真だけは撮っておくことにした。

10ミリくらいの小さな甲虫だが、身体のカラーリングが面白い。きれいに黒白に塗り分けられているが、メタリックな感じだし、可愛らしい表情もあって、まるで極小のロボットのようだ。

あとでネットや図鑑で調べると、カミキリムシの仲間だということが分かった。胸部の二つの黒点が目みたいに見えるから、パンダに似ているという記事もある。ただ、カミキリムシ特有のロボット(宇宙人?)感が、この小さな虫にもある。

江戸時代の後期に長崎に侵入し全国に広まったという来歴を知ると、なるほどちょっと外敵やよそ者みたいな雰囲気もある。ただケヤキの害虫だと困ると思ったが、カラムシなどが好物で、樹木にとりつくことはないらしい。

今や我が家のシンボルツリーであるケヤキも、おそらくカミキリムシの食害でボロボロだ。今年もゴマダラカミキリが発生したが、いくら好きな昆虫とはいっても、もう見逃すわけにはいかない。先日、家の前の路上でひろったゴマダラカミキリをひろって、出勤途中、こちらは処分に困って近所のため池に投げ捨ててしまった。復活されたら困るのだが、運がよければ脱出できるだろう。