大井川通信

大井川あたりの事ども

近隣トラブル再び勃発か?!(前半戦)

昨年のケヤキの枯れ葉の問題で軋轢が生じた隣家との関係は、僕の献身的な清掃と、業者による選定と、ひたすらな平身低頭によって事なきをえたかに見えた。妻の方でもちゃんと話して和解できたという。

ところが、最近ちょっとした前兆があった。妻が隣の奥さんからにらまれたという。被害妄想である公算も高いのだが、かりに隣の奥さんが妻に似た気質を持っている場合だと、なにか他に気になることが生じて、それが表情に出てしまったということもあるかもしれない。

そして嫌な予感は現実となった。ややあって、妻がたまたま庭で顔を合わせて挨拶した隣の御主人から、うちのブロック塀に亀裂が入っているという指摘を受けたそうだ。すぐに何かしてほしいというわけではないが、ということだった。

この団地は斜面にひな壇がならんでいるような造成で、隣家の敷地はブロック5段分くらい下に位置している。ブロック塀は上の敷地の所有となるから、補修などは我が家がしないといけない。ただふだんは上から見ているだけだから、多少ブロック同士の幅が開いている個所があることは知ってはいたが、隣から亀裂に見えるとは思わなかった。

ただ、この指摘で憂鬱になったのは、それが我が家の地盤に関わる問題だったからだ。我が家の地盤は、購入以来四半世紀心にひかかってきた弱点だったのだ。下手をすると、大きな問題になりかねない。

そもそも正確な診断をしてくれる業者を探すのも大変だろうし、部分的な補修が可能かどうかもわからない。いすれにしろ数十万単位の費用がかかるだろうから、定年退職後の身にはきつい。

何より見て見ないふりをしてきた問題を表に浮上させないといけないというのがストレスだ。もともとは開発業者の施工不良なのだが、いまさらその責任を問えないというのも腹立たしい。

しかし隣家を巻き込んでしまった以上、動き出すしかないのだろう。僕は覚悟を決めた。ちょうど週末に地域の一斉清掃がある。そこでまちがいなく顔を合わせる隣家の御主人と交渉するしかないだろう。

方針としては、こちらの弱みをふくめて知っていることを洗いざらい話して、ブロック塀の亀裂の原因が別にあることを納得してもらって、とりあえず隣家側に倒壊するような危険がないことを了解してもらうことにしよう。