大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(思想家の話を聞く)

広い座敷みたいなところで、ある思想家(内田樹みたいな顔をしていた)の講演を聞く。あんまりかしこまった場所でなく、雑談みたいな感じだった。清少納言とかつげ義春の名前が出て、はっとするような驚きに満ちた話だった。

僕がふだんから考えていたことに重なるので、この方向でなら、僕にも何かいいものが書けそうな自信があった。書いたら、彼に見てもらおうか。その時は原稿用紙にしようかなどと考える。ただ、ふと彼の話もいつものはったりめいたものではないか、という考えを頭をかすめる。

話が終わると、会の途中だけど彼は着替えて帰るらしかった。よく見ると、ここは温泉施設か宿泊所の座敷みたいな場所だ。知人の二人と彼を送ろうとするが、目の前でエレベーターが閉まってしまう。後から追いかけようと思ったが、下では僕など待っていないだろうと思いとどまると、案の定、二人はすぐに戻ってきた。

座敷では、みんながわいわい騒いでいる。修学旅行中みたいな雰囲気で、中には子どもの姿もある。悪貨は良貨を駆逐する、ということが話題になる。すかさず、目の前の子どもが茶々を入れる。あっかんべーだ、と。