大井川通信

大井川あたりの事ども

新型コロナウィルスに感染する ①(感染経路と発症)

5月19日(水)

昼前に、妻の知人が自宅に訪ねてくる。僕は不在。妻が玄関先で15分くらい立ち話をして、土産のミカンを受け取る。後で本人に確認すると、この時点で具合が悪く、やっとで訪問したというから、すでに発症していたのだろう。この知人は、自分の息子から感染している。

5月21日(金)

妻が、午後から夜にかけて発熱して寝込む。

5月22日(土)

妻が地元の主治医に電話するが、PCR検査は実施できず診察のみとのこと。長男の機転で、検査のできる病院を探し、午前中に受診と検査。結果判明は24日(月)予定。このため、僕は、22日、23日の人と会う予定をキャンセルすることができた。この日は僕は調子よく一人で大井川歩き楽しむ。

5月23日(日)

妻のPCR検査の陽性の連絡あり。24日(月)に本人の宿泊療養施設入所と、濃厚接触者になる家族三人のPCR検査の指示がある。妻は38度以上の熱が出たりもするが、意外と元気で電話などしている。この日から次男も咳き込みがちになる。

5月24日(月)

次男も朝から37.7度の発熱。僕も前の晩から、のどがくすぐったくなり、発熱はないものの咳が続く。次男の様子から、自分の陽性をほぼ覚悟。症状のない長男を守るため、PCR検査には、まず長男一人が行き、後から次男と僕が行くように手配してもらう。病院駐車場で車から降りずに検査キットの受け渡しをする。

お昼前に、バスが妻を迎えにくる。このバスの同乗者に、妻に感染させた例の知人がいたことから、後ほど携帯電話でやりとりをして、感染ルートが判明する。保健所は個人のプライバシー保護のために感染の情報の開示やルートの特定をしてくれない。感染は、職場的には、僕も次男も相当厳しいところだが、こちらに非のないまったくの貰い事故という説明ができることが、精神的に救われた。明確に説明できない限り、どうしても生活上の気の緩みが疑われてしまうし、自分でも後ろめたさを感じてしまう。

5月25日(火)

朝から頭痛があり、37.4度の発熱。最高は37.7まで上がるが、咳き込みなど風邪の症状消える。次男は咳と熱が続く。PCR検査の結果は、僕と次男が陽性、長男は陰性。これで長男に留守宅の管理と猫の世話をしてもらえるので、助かった。

今回の件で、不幸中の幸いだったのは、感染ルートの判明とともに、妻のPCR検査の対応が迅速だったことだ。土曜日にもかかわらず、発症の翌日午前中には検査を終わらせた。このため、土日と翌週の予定をキャンセルして、僕も次男も職場関連で濃厚接触者を出さずに済んだのだ。妻の検査が月曜にずれていたら、適切な判断が出来ていたかどうか。冷や汗がでる。

次男と僕は、明日ホテルに収容されるのだが、同室にしてもらうようお願いする。風邪薬で気分もいくらか良くなったので、万一家に戻れなくなることを想定して、最低限昔の写真や手紙など、以前から捨てておきたかったものを処分する。こんなことをやるのは初めてだ。でも、たぶんまだそこまで本気ではなかっただろう。