大井川通信

大井川あたりの事ども

あだ名はうしろに伸びていく

あだ名や愛称の法則については、ここに何度か書いてきたが、それでわかったのは、人物のあだ名や愛称は、その後半の部分だけになったり、そこに何かが付加されたりで、うしろに伸びていく傾向があることだ。

一年前から家に戻って、すっかり兄弟仲がよくなった長男が、近ごろ次男のことを「ぽんす」と呼んでいるのに気がついた。

次男の名前は「わたる」だから、親は、幼児の頃から「わたるちん」と呼び、それが「たーちん」になった。まさにうしろに伸びるという法則どおりだ。ではなぜ、今になって「ぼんす」なのか。

長男は、子どもの頃から次男を「わたぽん」と呼ぶことがあった。「わたぽん」の前半が取れて、そこに「す」がついて、「ぽんす」になったらしい。妻は、「ぽんす」って何、と不思議がっている。しかし、僕は面白いので、まねして「ぽんす」を使いだした。あだ名にも流行みたいなものがあるのかもしれない。

ところで、新しい家族の猫のりぼんだが、りぼんちゃんはちょっと言いにくいので、次男は「りんちゃん」と呼び、長男は「ぼんちゃん」と呼ぶというようにバラバラだった。一か月たって、どうなったか。もうおわかりでしょう。

今ではみんなでたいてい「ぼん」とか「ぼんちゃん」とか呼んでいる。そう、あだ名はうしろに伸びていくのです。

 

 

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