前回の記事で毒を吐き出してすっきりしたので、公平中立の立場から、議論が盛り上がるための質問項目をつくってみたい。
まずは、好きな文章や表現をえらんでもらうところから。
つぎに、この小説の特徴は、キャラ設定にあるような気がするので、選んだキャラを語ることで、それぞれの読みの違いが際立つような気がする。
さらに、自分の感想では書けなかった部分だが、ネット上の犯罪情報の暴力性というテーマのタイムリーさが一般に受けたところもあるだろう。ここは小説を離れた知識や経験を話し合うことで、小説がこの問題をどこまで掘り下げているかに気づくことができるかもしれない。
続いて、小説の続きに向けて想像力を発動させるお題。二人の関係に対する評価や解釈がここに出てくるだろう。
最後に感想。設定の奇抜さをどう評価するのか。ミステリー仕立ての構成をどう評価するのか。参加者の好みが出てくると思う。そしてキャッチコピーは、工夫の見せ所だ。ボケるのも、おちゃめなのもよし。
1.この小説で印象に残った表現をとりあげて、そのページ数を教えてください。(複数可)
2.登場人物(更紗、文、亮くん、谷さん、安西さんなど)の中で、特に気になった人とその理由を教えてください。
3.この小説では、ネット上の犯罪報道(個人情報)の在り方が問われていますが、今までに何か問題を感じた犯罪報道等があれば、それを具体的に教えてください。
4.更紗と文の20年後の関係を想像してみてください。この本を続編があるとしたら、どんな展開になっていると思いますか。
5.この小説全体の感想をおしえてください。また、この小説を一言(キャッチコピー)でまとめてみてください。ちなみに文庫本の帯には「愛ではない。けれどそばにいたい」「新しい人間関係への旅立ちを描いた、息をのむ傑作小説」とあります。