大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(夜勤)

夢の場所は例によって、昔の実家である。古くて狭い木造の実家は、一階は大人が寝る居間と子供の寝る部屋が並んでいて、薄い引き戸で仕切られていた。プライバシーなんてものはほとんどない。

夢の中でよくある土地や建物の変形は、ここではあまりない。僕は子どもの部屋に寝ていて、誰かが居間の方に寝ている。ただ違うのは、居間に寝ているのは親ではなく、何らかの「夜勤」の相方だということだ。

引き戸が開いていてカーテンだけが閉まっているのか、夜中の相方の声はよく聞こえる。どうやら僕は新人で、ベテランの相方から指示を受けているらしい。

君は二回目の合図で目を覚まさなかっただろう?と相方が聞く。それで僕の仕事は、夜中に二回起きることだったとようやく思い出し、起きられませんでしたと正直に答える。

それはねえ、と相方。二回目の目覚ましのアラームの設定を一回目と同じパターンにしているからだよ、と教えてくれる。なるほど、同じパターンでは刺激が単調で弱く、身体が反応できないということかもしれない。

二回目の起床のアラームは、もっとゆっくり、ずっと低い音に設定しないといけない。身体の奥にまで響くようにね、と相方。なるほどそんなものかと僕は思った。

しかし、こんな風に常時監視されているようでは、夜中に目を覚まして本を読むこともできないだろう。困ったものだと思っていたら、目が覚めた。