大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(展示会と司法試験)

乱暴者の元同僚Kさんが、華やかな展示会の会場に乗り込んできた。ホテルの一階のホールのような場所だった。展示会に恨みをもつKさんが、暴力で会場を破壊しようとしたのだ。僕はその場にはいたが第三者のような扱いで、乱入したKさんとも普通に言葉を交わした。

展示会の乗っ取りに成功したKさん一派は、こんどは展示会を主宰する側に回っている。展示会反対のスタンスではなかったのかと僕も少し不審に思ったが、会場の周囲にはかつての主催者勢力が巻き返しのために密かに集まっていた。

こんどはKさん一派が徹底的に粉砕される。Kさんはどうなってしまったのか、と僕は少し心配だった。

僕はいつのまにか、Kさんと向き合ってすわって電車に乗っている。夜行列車のようだった。Kさんは古めかしい小型版のドイツ語の辞書を熱心に読んでいる。たしか、キムラ・サガラの愛称で呼ばれる定評のあった辞書だ。ところが、不思議なことにそれをKさんは司法試験の勉強だと思っていて、僕もそれを疑っていなかった。

実は僕もその辞書を三分の一くらい読んでいて、語義の解釈が実に面白いと思っていた。しかしこの勉強だけでは司法試験には合格できないだろう。僕は心配になって、Kさんに向かい、「みんな卒業後には数年間予備校に通って司法試験の勉強をするものだよ」と声をかける。しかし、Kさんは、自分はこの辞書の勉強だけで受験するつもりだと気にする様子はなかった。