大井川通信

大井川あたりの事ども

ITパスポート試験を受ける

いよいよ本年度最後に受験する資格試験であるITパスポート試験当日。

まるで資格試験オタクみたいな半年間だったが、実は実際に勉強するのは、30歳前後に、社労士、宅建行政書士の試験を受験してから30年ぶりのことだ。久しぶりだからバタバタしたが、3回目の試験で、ようやく安定した勉強法を実践することができた。

まず、試験の出題範囲が、企業戦略や組織マネジメント、ネットやコンピュータの原理など、多少とも予備知識や関心をもっているということが前提。この前提がない薬品の登録販売者の試験は本当につらかった。反対に社労士試験や実務でかなりの知識をもっているFP3級の方は、直前まで全く身が入らずに苦労した。

分かりやすくバランスの取れたテキストを選ぶことができたのも良かった。試験会場で周囲が同じ本を開いていたので、実際に定評のあるものなのだろう。

テキストの学習をじっくり通しで二回行い、直前の仕上げにはテキストの過去問部分のみを二回見直し、苦手の計算問題だけの復習もした。巻末の8頁の用語集を知識の総まとめ用として活用し、最後の一週間で、10回ばかり目を通して暗記につとめた。

受験は毎日申し込めて、会場は駅前のビルのコンピューターの専門学校みたいなフロアの一室だった。二十名ばかりの受験生は、就活生みたいな学生と若い社会人がほとんどだ。私物はローカーに入れ、ポケットの中まで検められて、指定のディスクトップパソコンの前に座る。画面上に現れる100問の問題を次々に解いていくのだが、選択肢には知らない知識や用語が頻出していて、かなりのストレスとなる。文章題の計算問題にも、まるで小中学生みたいに苦しむ。

今回は、初めて不合格の不安が頭をかすめたが、さすがパソコンでの試験。試験終了のボタンを押すと、即座に採点結果が出て、思ったより点がとれていたので安心した。