大井川通信

大井川あたりの事ども

りぼんちゃんと九太郎(三週目)

三週目に入って、りぼんちゃんと九太郎の関係もだいぶ落ち着いてきた。九太郎は相変わらず二階に偵察にやってくるし、りぼんちゃんが一階に来ていても、あわてたり騒いだりすることもなくなった。

りぼんちゃんはいたって自然体で、一階リビングの九太郎のゲージの砂場のトイレを平気で使うが、九太郎はとくに嫌がる素振りも見せない。それだけでなく、成長期のりぼんちゃんは、九太郎の残ったご飯も横取りしてしまうが、九太郎はぼんやり見ているだけだ。

初めの頃、りぼんちゃんはかなり積極的に九太郎にちょっかいを出して、遊んでもらおうとしていた。しかし猫に慣れていない九太郎は、どう対応していいかわからずにこわもてに振るまってしまう。りぼんちゃんからしたら、ずいぶん気難しいお兄さんだなと思って、自分からはあまり声をかけなくなってしまったようだ。

一方、ようやく警戒心のとけた九太郎は、りぼんちゃんと仲良くしたいというサインを出すようになってきた。りぼんちゃんが近づいた時、自分からゴロンと横になってお腹を見せるような態度をしたりもする。しかし、今のところ、さんざん威嚇されてきたりぼんちゃんは、九太郎のサインには気づかないふりをしている。

ただ、二匹が偶然接近した時には、一瞬だけ互いに鼻を近づけて、仲良く匂いを嗅ぎ合うような仕草を見せたりするようにもなった。今のところは、すぐに九太郎の方からさっと離れてしまうのだが。

りぼんちゃんが家に来てまだ三週間。この調子でいけば、二匹の関係は心配しなくてよさそうだと安心している。