大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(階段の母親)

久しぶりに実家に戻る。母親が例によって元気に家中を動き回っている。

僕に何か身体にいい薬を飲ませたがっているようだ。大きなラムネのような白い錠剤が、一週間分くらいある。僕は血圧の薬も服用しているし、こんなわけのわからない薬は飲みたくない。

すると母は、二階にいく僕に追いすがって、無理やり薬を飲まそうとする。とても老人とは思えない敏捷さだったが、急な階段の途中でもみあって落ちそうになった。

あとから居間で父親が母親におだやかに説教している。あんなふうに無理強いをするものじゃないと。

こんなふうに両親が生き生きとした姿で夢に出て来たのは、あまり記憶にない。夢から覚めかけながら、実家の急な階段を思い出す。

そうか。あの階段で年取った母親が事故を起こす心配をもうしなくてよくなったんだな。