大井川通信

大井川あたりの事ども

誕生日の資格試験

朝から試験会場の大学に行く。長男の通った大学だけれども、卒業後は足を向けてはいないから、懐かしい。会場に入ると、年齢層は思ったよりばらつきがあり、少し安心する。やや傾斜のある大教室で、まとめの小冊子に必死で目を通しているうちに開始時間となる。マークシートの解答用紙が配布されると、あらためてこんな試験を受けるのが、およそ30年ぶりであることが実感される。しかしがんばるしかない。

前半は二時間で60問。ゆっくり確認しつつ解くと一時間半はかかり、30分しか早く会場を出ることしかできなかった。

問題にはそれぞれ、正解の自信のあるものには○、ある程度選択肢は絞り込めたが正解の自信がないものは△、まったくわからないものには✕の印をつけた。〇の正答数に加えて、△の問題は二分の一、✕の問題は五分の一(問題が4択か5択だから確率による)を正答見込みとすると、だいたいの点数が算出される。

合格ラインは全体で70パーセント。各分野で40パーセントの足切りラインがある。難解な医薬品の分野で4割を切ってしまったら、人体や法律分野での挽回もできなくなる。分野ごとのそのつどの自己採点が、各分野の解答戦略上、必要になるのだ。

昼休みは、大学の外を少し歩いて、近所のモールに行く。長男の入学式のときに家族で食事をした場所だ。あれから9年。今回はモスバーガーで、ひたすらまとめの冊子に目を通す。

午後の60問中、鬼門の薬品関係は40問。漢方はさっぱりだったが、何とか6割は取れたようで安心する。今度も30分前に会場を出て、冬枯れのキャンパスの写真を撮ってから、モノレールで帰る。

帰りのJRでは、さっそくネットでの正解速報を見つけて自己採点すると、120問中97問の正解で、合格ラインの84点を大きく上回っていた。心底よろこぶ。