大井川通信

大井川あたりの事ども

影絵の手

時々、ショッピングモールのガチャガチャ(ガチャポン)のコーナーで足を止めて、見入ってしまうことがある。それほど今のガチャガチャの中身は多彩で、アイデアの宝庫だ。よくこんなものを思いつくな、と思えるものもあれば、同じ発想を踏襲しているものもある。

たいてい300円以上するから、実際にコインを入れて買ってみようと思うまでのものはなかなか出会えない。今回はひさしぶりに不思議なものを見つけたので、一回買って、次の機会にまた買った。その時点でガチャガチャの機械が空になってしまったけれども、補充があればまた買って、このシリーズを集めてしまうかもしれない。

題して「影絵の手」。動物の影絵を作るための両手の組み合わせにはいろいろなパターンがある。その手首から上の石膏像をミニチュアにして円形の黒い台座の上に置いたのが、このシリーズだ。「おおかみ」「しか」「はと」「やぎ」「うさぎ」がラインナップで、このうちヤギとオオカミを当てた。

原寸大なら、こんな美術作品があってもいいと思えるようなクォリティだ。ただ見るだけではなくて、実際に光をあてて影絵を作って楽しむという実用性もある。影絵を学ぶときの教材にもなる。いろいろな可能性や用途がつまっているのが、すぐれたガチャガチャの特徴だろう。そして大人向けのガチャガチャの重要な売りは、それがなつかしさをもたらすことだ。

影絵には、子ども時代のノスタルジーがある。僕にも一つだけ覚えている犬の影絵があるが、残念ながら今回のシリーズには採用されていない。

 

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