「こんな夢をみた」シリーズをずいぶん書きためた。６０程になる。ただ、読者の人から言われたことがあるのだが、どれもひどくつまらない。このタイトルで読むのをやめるそうだ。
もともと夢の仕組みや作られ方に興味があって、それを探るために「夢日記」を書き始めた。だから夢の記述も、脚色はせずにみたままを書くようにしている。そのため自分で読み返しても断片的だったり、意味不明だったりして、読むのが苦痛だったりする。
ただ、ストーリーやイメージが面白いものも一部にはあるのだが、埋もれてしまっている。現時点でのベスト５を決定して、それをたやすく読めるように引用しておこう。
第５位は、2020年4月9日「東北の温泉町」 上空から見たミニチュアのような温泉町の情景が今でも目に浮かぶ。
第４位は、2018年12月30日「出オチ」 ナンセンスながら、主人公の振舞いにはおかしみがある。
第３位は、2021年11月11日「ハルヒとまどマギ」 夢の中で実際の感想をそのまま熱弁しているのはおかしい。
第２位は、2019年6月29日「反体制小説家」 しっかりしたリアリズムの展開だ。
そして、栄えある第1位は、2018年3月15日「原っぱ」 昔のメモに基づく過去の名作である。さすがの展開と奇妙なイメージが心をとらえる。
