大井川通信

大井川あたりの事ども

近隣トラブル再び勃発か!?(延長戦)

これでいったんケリがついたとほっとしたのもつかの間。翌日、仕事から戻ると、妻がこんな報告をする。

昼間庭で草取りをしていたら、隣のおばさんが、駐車場の車に乗り込むときに、「こわい、こわい」とわざと聞こえるようにつぶやいたという。僕から何か対策をとるという言質をとれなかったという旦那さんの報告を聞いて、納得するどころかさっそく嫌味をいってきたようだ。

これを聞いた時に、器の小さな僕は猛烈に腹がたった。すぐに隣の家に抗議に行きかねないような勢いだった。

こちらは、自分たちの心配事も含めてすべて正直に現状を話した。ひとつながりの地盤にのっているお隣同士なのだから、利害を同じくしている部分がある。だからこちらの弱みであるような心配事も包み隠さず話したのだ。

高さ1メートルのブロック塀が万一駐車場に倒れたところで(倒れないけど)いったいどれほどの危険があるのだろう。車体の損害、現状復旧、それくらい責任を果たすのは当然で簡単だ。不同沈下で長年悩んでいるのはこちらなのだ。それを「こわい」などと茶化す態度は許せない。

ブロック塀の継ぎ目が離れていることは、僕もずいぶん昔から気づいていた。おそらくひび割れも10年以上前からあっただろう。隣家はそれに気づいていたはずだが、今まで放置していた。ただしそれを言うと、自分たちの側にも落ち度があると取られかねないから黙っていたのだろう。

これはいかにもずるい。嫁さんからつつかれたのだろうが、気の弱そうな旦那さんの顔を思い出して、さらに腹がたった。

こうなったら、意地でもなにもやるものか。もともと何かやるような風には一言もいっていないけれど。放置プレイだ。いらいらしている方が、確実に損をして負けなのだ。今のところ妻のほう(こちらも僕には難敵だが)は、さほど気にしているように見えない。持久戦ならこちらのものだ。

ところが、やはり僕も気になっているのだろう。数日後にブロック塀の補修をネットで検索してみると・・・

あれ。あれあれ。意外と簡単で安価にできるように記事や広告がでている。それどころか、家の土台のひび割れ等の補修も、普通にできそうだ。

もちろん地盤自体の改善は大工事になるのだろうが、許容限度の不同沈下による補修などは当たり前にあることに気づいた。地盤については神経質になりすぎていたため、こうした簡単な情報収集を怠っていたのだ。この程度の簡単な補修でトラブルが落ち着くなら、そちらの方が利口だし、土台にも応急処置ができるなら、かえっていい機会かもしれない。

小心者の僕は、急に明るい気持ちになって、このトラブルを短期決戦で終わらせようという気になった。