大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(ガス爆発)

夢に色があるかどうか、という問いがあるようだが、僕は特別に意識したことはない。色がはっきりしないだけでなく、映像も少しぼやけている夢が多い気がする。あえて言えばモノクロかもしれない。どうせ見るなら、もっとはっきりした夢をみたい、と思っていた。

極めつけに映像が明快で、色彩が鮮やかな夢をみた。こんな夢をみると、あらためてたいていの夢に色が乏しかったことに気づく。

少し離れたところの木々が青々と茂る丘の中腹から、白煙が立っている。僕たちは車からそれをながめながら、爆発が起こることに気づいている。あわててそこから離れようとするが、さほど遠くまでいかないうちに、爆発は起きてしまう。

とても深く鮮やかな青空。そのブルーを背景に、真っ赤に燃えた爆発の残骸が、いくつも宙を舞っている。車はオープンカーのようで、屋根がない。ゆっくりと落ちてくる燃え殻にぶつかったら、大変なことになる。必死でハンドルを切って、脇道に入り込む。

丘の上の自宅にたどり着くと、そこに、現場の指揮をとっていた人がやってきて、爆発事故の模様を教えてくれる。すると、時間が巻き戻されて、爆発現場近くにいるその人が、僕自身になる。(この時、夢に色はなくなる)

もう爆発が迫っている。僕は、シェルターのような場所の入り口をこじあけて中に潜り込む。狭いスリットから、爆発の瞬間をまっているところで夢が終わる。

この夢では、珍しく、今住んでいるあたりの土地がデフォルメされて夢の舞台になっていた。爆発は、小学校校庭の鎮守の杜のあたり。逃げたのは、消防署の前あたりの道。なぜかトンネルがあるが、その先の高台に自宅がある位置関係は実際のとおりだった。