大井川通信

大井川あたりの事ども

どうしたらミヤマガラスの凄さが人に伝わるだろうか

同僚と職場を出たら、裏山から街にかけて、ミヤマガラスの大群が飛び回っている。ねぐらに向うカラスかとも思ったが、群れの数と密度、何よりうねるように仲間と飛ぶ姿が際立っている。

まちがいない、ミヤマガラスだ。今シーズン彼らの姿を見るのは二度目である。興奮して同僚の何人かに話すが、そもそもミヤマガラスを知っている人がいない。

冬に大陸のロシアや中国から海を渡ってやってきて、春先にまた戻っていく群れであること。なんとカラスの渡り鳥!

北部九州や北陸など日本海側でしか見ることができず、昔から千羽ガラスとして冬の風物詩となっていること。なんと東京人は知らないのだ!

常に集団行動し、群れの移動の際上空で渦のように旋回する姿は見事だ。黒島伝治の名作『渦巻ける烏の群』のモデルにもなっている(と思う)

ただ、見かけが、カラスそのままなのだ。僕でも、一回り小さいような気がするだけで、他のカラスと確信をもって見分けることはできない。同僚の一人が「気持ち悪い」とつぶやいていたが、カラスがたくさん集まる姿は、多くの人にとっては不快で、不吉にすら感じられるようだ。

どうしたらミヤマガラスの凄さが人に伝わるのか、と悩んでしまう。

 

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