早朝、宗像大社に出かけよう思ったけれど、午後にはいくつか予定もあり、片道4キロメートルの道のりを歩いていく気持ちの余裕がない。それで、新しい自転車が家に来たのを幸い、その試乗をすることにした。天気が良く、鳥と花と田んぼを堪能しながら、ペダルをこぐ。
宗像大社近くの森の細道で、大型犬2匹に遭遇する。ボルゾイだ。細長い手足と顔、他の大型犬のようにごつくなく、一匹は真っ白なこともあって、高貴な馬のように美しい。後から振り返ると、これがフラグ(伏線、前触れ)だったのだ。
みあれ祭の二日目だから、朝早いとはいえ、営業前の夜店がならび、参拝者もそこそこ歩いている。本社の前で、スタッフがロープをはって何かの準備をしており、カメラマンも場所取りを始めている。
ネットで情報をとると、30分ほど待てば、神事の流鏑馬(やぶさめ)が始まるという。今の僕が馬と聞いて、素通りできるわけはない。並んでいると、古風な馬具を身に着けた馬3頭の試走が始まる。全力疾走とは程遠いが、手が届くくらいの場所を駆け抜ける馬の姿は迫力がある。本番では、三人の射手が二巡しても的を射る事ができなかった。
午後には、秋競馬の初戦G1スプリンターズステイクスがあった。久しぶりのG1選で、僕なりに情報をとって臨んだが、人気馬、有力馬は総崩れという結果だった。苦労した古馬や騎手の努力が実るストーリーも味わいはあるが、やはり絶対的なヒーローの誕生と活躍がみたいというのが本当のところだ。
深夜の凱旋門賞の中継でも、期待の日本馬4頭はすべて二桁着順で、なんとも不完全燃焼の結果となった。馬場が違う、そもそも競技が違う、という言い訳があふれたが、日本最強馬タイトルホルダーのイメージが霞んでしまったのはどうしようもない。
ウマ尽くしの一日も、ちょっと竜頭蛇尾な感じに終わる。