なんでも教室のようなところで、テストの答案が返却されるのを待っていた。書き取りのテストのようで、だとしたら自分も小学生くらいでないとおかしいはずだが、もう大人になっていたように思う。
予想に反して、全問正解だった。僕は得意になって、自分があまり自信がなかった熟語が正解だったことを友人に見せた。その友人は僕よりも勉強ができる人だったから、どんなもんだいという気持ちがあったような気がする。
友人は、辞書を開いて、その熟語の前後に並んでいた、もっと難しい意味の言葉の解説をしてくれる。すると、さらに隣の友人が、その議論に参加してくる。
二人とも、僕にはちんぷんかんぷんな熟語についても学習が進んでいるようだった。とてもかなわないと、僕はあっけにとられる。自信をなくしながら、僕もがんばらないと、という気にはなった。