大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢を見た(原っぱの穴)

二階で、姉が誰かからの電話を受けている。僕は階段の途中でそれを見上げている。階段の途中からは、窓もないのに、家の隣の空き地(通称「原っぱ」)が見えている。雑草が刈り取ってあるから、原っぱが整備されたあとの時期だろう、と考える。

僕の腕に痒みがあって、そこを押していると、ムニッと小さく黒い棒状のモノが飛び出してきた。生きているみたいで気持ち悪い。それを貝殻につけて小さなビニール袋に入れると、今度はその貝殻から足が生えて、ビニール袋から這い出ようとする。

僕は思わず貝殻を、原っぱにむけて投げた。白い貝殻は弧を描いて、ちょうど原っぱに掘られた小さな穴に落ちた。原っぱとの境界線のあたりを、少し北川さんの敷地に入ったあたりだ。垣根も雑草もなく整地されたような平面に、穴は掘られている。あいつらも穴を這い上がって、ここまでくることはないだろうと僕は安心した。