大井川通信

大井川あたりの事ども

大井のマダムズトーク

筑豊名物のお菓子を手に入れることができたので、用山ツアーでお世話になった好さんの「ひさの」とアツコさんの家に差し入れにいく。

アツコさんの家では、ひろちゃんの奥さん(アツコさんのお母さん)がお友達のナガタさんとお茶会をしていて、誘われるままに図々しくリビングに上がりこんで、コーヒーをいただいてマダムズトークに割り込む。

二人のマダムは、娘さんが小中高と同級生で、バレー部の保護者同士の思い出に花が咲く。遠征でのふがいない試合に腹を立て、娘たちを置いて先に車で帰ってしまったことがあったとか。

ナガタさんは仕事での資格取得のために通信制の大学を卒業した努力家で、僕も同じ通信制で司書資格を取った話をする。息子さんが東工大卒だというと、あそこは東京では東大に継ぐ難関だと相槌をうつ。

まったく初対面の人と一時間くらいワーワーと話が盛り上がり、楽しかったと言ってもらえた。コミュニケーション能力の供給過剰は、その不足と同様に、度を越せば「障害」といえる。うまくコントロールして個性として活かすしかないだろう。

ひろちゃん一家とは、奥さんとも娘さんとも、お付き合いをさせてもらっている。我が家の妻も手づくりのブローチを買ってもらったり。長男はひろちゃんを弔ったし、次男はおくさんの経営する施設の見学をさせてもらった。

まち歩きでたまたま声をかけた人と、家族ぐるみの関係になるというのは、「針小棒大」的というか、「わらしべ長者」的というか、不可思議なことだ。もともと夫婦そろって人づきあいが悪く友達も少ないのだから、なおさらである。

ひろちゃんの家は、ヒラトモ様の参道に面していて、出会ったのも参拝がきっかけだ。ヒラトモ様のご利益としかいいようがない。