大井川通信

大井川あたりの事ども

新型コロナウィルスに感染する ⑬(病院食)

ホテルでは、目一杯のお弁当が毎食出て、体調の悪化とともにほとんど食べられなくなった。無症状の待機者を想定してるみたいだから、それもやむを得なかったろう。

病院では、弁当容器入りの病院食だ。お粥に、梅干しソースをたらす。朝なら、オカズが一品。牛乳ひとパックがつく。

昼夜は、オカズも増えるが、同じような味の煮物や野菜が少しずつ並んで、魚や鶏肉が添えられる。

正直、体調も相当悪かったこともあって、かなり残したし、美味しくもなかった。多少回復してからもスシローや王将の特番をテレビでみて、食欲もないくせに早く病院を出て、あんなものを食べたいと思ったりした。

けれど、体調がいくらか戻るとともに、病院食に身体が慣れたのか、すっかり美味しくなったのだ。

お粥少々。薄味のオカズが少々。お豆腐がひとかけら。これで十分だ。一般病棟に出ると、同じ内容の料理を器で食べられる。それだけでさらに美味しい。

コロナに感染してひどい目にあったけれども、食べ物に関する意識が変わったのは、よかったことの一つだ。