大井川通信

大井川あたりの事ども

競馬を見る

そういえば日曜の午後に競馬の中継番組があったな、というくらいの記憶しかないし、毎年決められた時期に大きな競馬の大会があるみたいだ、という認識があるくらいだったが、今回、初めて、マイルチャンピオンシップというレースを意識的に見てみた。

レースの予想の動画が、一週間前くらいからさかんにアップされるから、それを見ていると、出走する馬のことや勝負の予想の知識を得ることができる。自然と応援したくなる馬も出てくる。

初心者だから、人気と実績のある馬が気になるし、ましてその馬の引退レースだという。僕でも聞いたことのある名馬ディープインパクトの娘であることも気に入った。

当日は、モールのカフェで勉強していたから、家に戻ってテレビ中継をみるつもりだったけれど、思い直して駐車場で車のテレビで、出走の時間を待つことにした。生まれて初めて、リアルタイムで応援するレース。緊張が走る。

グランアレグリアは、いつものように後方にひかえながら、最後の直線でライバルたちを一気に差し切って、優勝した。

渾身のガッツポーズをする騎手クリストフ・ルネール。最後の戦いを終えて競技場を去っていくグランアレグリア

にわかファンでも、こみ上げてくるものがある。人馬一体というけれども、馬と人間とが懸命に何かを成し遂げようとしている姿、それを一心に見つめる人たちの姿に共感するものがあるのかもしれない。