大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(海賊団)

古い役所のような建物(職業安定所だろうか)の薄暗い一室で、歳をとった男同士が向かい合って立っている。二人は口論をしているようだ。

やせた方の老人が、太った方の老人にやたらに突っかかっている。話は海賊団のことになった。「K海賊団なら、船の甲板から、まっすぐ狙いをつけた海面の一点に飛び込むことができるぜ」と、やせた男。

「なにをいってるんだ。どこの海賊団のメンバーだって、そんなことはできるに決まっている」と、太ったほうの男は初めて声をあらげて返答する。

僕はこの穏やかな老人が元海賊団だったのではないか、とふと思った。それで、やせた男が部屋から出ていくと、太った男に話しかけた。

「そうです。Ⅰ海賊団のメンバーでした。年をとって辞めさせられたことはうらんでませんよ」と彼は履歴書を僕に見せてくれた。この男も年金が出るまで陸での仕事を探さないといけないのだな、と僕は納得した。