大井川通信

大井川あたりの事ども

今月の三題噺、あるいは勉強会の帰趨

月末にいつものように吉田さんとの勉強会をする。9月に心不全で倒れ、入院してカテーテル手術をした吉田さんの顔色もだいぶ良くなった。一昨年末から始めた二人だけの勉強会は、コロナ禍で今年の4月に開催を見送った以外月例のペースを守って、もう23回めとなる。

やり方を決めて、開催のペースを守り、それを記録する。凡庸で怠け者の自分が、自己流であれ勉強を続けるためには、こうした勉強会の定期開催によるしかない。

記録を見ると、安部さんと二人で始めた勉強会「9月の会」の第35回から吉田さんに参加してもらっている。この会は58回までとびとびながら続き、しばらく間をおいて、吉田さんとの「宮司の会」に引き継がれた。

勉強会はテーマを決めて、レジュメを作るのに手間がかかる。しかし、宮司の会では、レジュメ作成の簡便な方法を決めたので、開催のハードルがぐっと下がった。毎日書いているブログの中から、議論の種になりそうな記事を三つピックアップして、多少修正を加えてA4二枚のレジュメを作る。この作業はなかなか楽しく、30分もあればできる。

今月は、大井川歩きでの思わぬ出会いを描いた「釣川浄土・人と神様編」をメインに、地元でのフィールドワークを活かして俳句を解釈した「芭蕉と流域思考」、一篇の詩との出会いのメカニズムを分析した「詩とは何か」を選んだ。

一見ばらばらの記事の間に、意外なつながりを見つけるのも楽しみだ。今月のレジュメでいうと、根底にあるのは、生活の背景にある文脈への注目ということだろうか。

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