大井川通信

大井川あたりの事ども

九太郎のストレス

九太郎が血尿を出した。トイレの砂場に行く回数も多くなって、尿が出づらくなっているようでもある。心配して、かかりつけの動物病院に連れていく。あまりいい思い出がないはずの外出用のバッグに自分で入ったというから、具合が悪いことを分かっているのかもしれない。

診察台の上で、獣医さんが巧みにお腹を押すと、ジャーと出たのはやはり血尿だった。オスなので尿道が長く狭いそうだが、とくにつまっている風ではないそうだ。尿を分析しても、つまりの原因となるような成分は見当たらなかった。

獣医さんは、ストレスが原因ではないかという。

数日前に、ほとんど一日家でお留守番をさせたが、そういうことは初めてではない。相変わらず、長男は九太郎を抱きたがるが、求職中の方が一緒にいる時間が長く、ストレスも大きかったはずだ。

最近変わったことと言えば、妻が時々、猫用?のメガネやネクタイや帽子を身につけさせて写真を撮ったりしていることだが、そんなときも九太郎は、嫌がらずに平然としている。

獣医さんが、存在していることがストレスだから、みたいな哲学的なことをいう。どういうことだろうと思ったけれど、聞き返すことができなかった。

こうしてブログを書いている深夜のリビングで、九太郎は、昔僕が日光への修学旅行で買ったお土産の木彫りの眠りネコとまったく同じ表情で眠りについている。さいわい、九太郎の体調はもとに戻った。眠りの中で、九太郎に心の平安と満足が訪れていますように。