大井川通信

大井川あたりの事ども

ツグミとシロハラと

大井川歩きの途中で、公園の日当たりのいいベンチに座ってみる。この公園では、子どもが小さかった頃、いっしょにサッカーボールをけって遊んだりしたことがあったのを思い出す。

夕日を浴びて、しばらく本を読むことができた。読書家のふりをしているが、実際は本を読むことに苦労することが多い。ファミレスを使うのも読まざるをえない環境に自分を追い込むためだ。家にいると、ボーっとしている時間が多い。寒くない日なら、公園もいいかもと思う。フィールドの人である自分にふさわしい場所かもしれない。

家に戻ると、近くに鳥の気配が。

近所の家のフェンスから、我が家のケヤキに飛び移ってきた鳥を見ると、ツグミだ。派手ではないか、赤茶色の柄で見分けることができる。ツグミは、この地域でも、最近、群れでいる姿を見かけるようになった。

もう一羽、同じくらいの大きさの鳥がケヤキに飛んできて、すぐにツグミが止まっている近くに戻っていった。こちらは褐色で地味だが、お腹の白さが妙に目立つときがある。シロハラだ。

ツグミシロハラも珍しい鳥ではないけれども、渡り鳥だから冬の風物詩ではある。我が家の玄関に、一羽ずつが代表で渡りの挨拶に来てくれることなんて、めったにあることじゃない。うれしかった。