夕方近くなってからの里山歩き。本当は久しぶりに縦走コースを歩きたかったが、さすがに事故等のリスクが気になる。それで、一年ぶりに大井炭鉱跡を探索することにした。途中まで道があるし、ふもと近くなので距離はない。
ここ数年でずいぶん荒れてしまい、倒れた竹にふさがれて接近が難しいイメージがあったのだが、谷に沿って強行突破すると、意外なほどあっさり坑口に近づくことができた。坑口のあたりも、昨年ノコギリで竹や木を多少伐って整備しておいたためか、そこまで変化はない。ただ、坑口近くの台形に組んだ坑木の腐朽は進んでしまったようだ。
帰り周辺をいつもよりていねいに見て歩く。具体的な発見はなかったが、往時の施設を想像することができた。かつて鉱夫の納屋があったという高台にあがる。今は梅やクリの木が生えているが、眺望はとてもよく、ダムの方から大井の上空を帰っていくカワウの群れをながめることができた。
そこから里山の方にはいると、広々した雑木林があって、石が露出した古墳らしきものが並んでいる。この辺りは群集墳の遺跡で、小さな円墳は珍しくはない。
自宅から往復二時間弱の小旅行を楽しんだ。