記号と意味との関係を、記号の様々な有り様という観点で見てみると、以下のような特徴をひろうことができるだろう。
1.身体の連動・リズム 身体は連なって運動したり、不意に変身したりする。
2.言葉の連動・リズム 役者の言葉は連なって運動したり、不意に変身したりする。
3.場面の連動・リズム 場面は連なって運動したり、不意に変身したりする。
4.役者の抽象性・静止 役柄を離れた役者は、抽象性を帯びる。
5.舞台の抽象性・静止 場面を離れた舞台は、抽象性を帯びる。
6.語り手の働き 舞台と客席との不可視の関係を顕在化する。
7.ゼロ記号の働き 過剰な(過少な)意味を担って、舞台上に存在する重心。