セミがマイブームだった昨年とは違って、今年のセミとのつきあいはたんたんとしたものだ。それでも、いくつか確認できたことがある。
庭のセミの抜け殻は、目につく限りひろったが、20個ばかり。ほぼクマゼミだと思う。発見できたのは7月の初め(7月4日)から終わりまでの一月弱。
実際に庭でクマゼミが鳴きだすまで(7月18日)に、約2週間のタイムラグがあった。クマゼミの成虫の死骸を、庭の周辺で見かけるようになったのが、7月の終わりごろから。
この簡単なデータから考えても、セミの寿命が一か月近くあることがわかる。お盆が明けて数が減ったものの、7月末から羽化のないセミの姿をまだ見かけるのもそのためだろう。セミの寿命が一週間とか十日という俗説は、もしかしたら成虫への羽化と鳴き始めとのズレが原因なのかもしれない。鳴き始めから死骸を見かけるまでの期間は十日ほどだったからだ。
一番多い時には、庭のケヤキにざっと50匹以上のクマゼミがいたから、大きな木のない住宅街では、よそで羽化したセミも我が家に集まっていたのだろう。
その中に数匹のアブラゼミが交じっていて、午後から夕方にかけて鳴き声が目立っていた。お盆期間中に大井の集落ではツクツクボウシの声を聞いたが、家の周辺ではまだツクツクボウシは聞いていない。