50代になって10年連続日記をつけるようになってから、一年の終わりに自分と家族に関する五大ニュースをメモするようになった。年末に時間をとって振り返ることで、ようやくその年の身近すぎる出来事の意味を位置付けて納得できる、ということに気づいた。毎年の五大ニュース程度なら10年分をざっと通覧することができるから、この10年を一望のもとに見据えることも可能だ。
思い出し配置し直すことで、過去を生き直すことができる。どこかの思想家の思弁みたいになっているが、これもまた真実だ。
二冊目の10年連続日記の一年目の終わりに、今年の出来事を五つあげておこう。
一つ目は、僕の退職にまつわる騒動と新しい職場での仕事の開始。二つ目は、妻の手術から10年が経ち、当初の病院の通院を卒業できたこと。三つめは、次男の転勤とその余波の処理。四つ目は、コロナ禍も終盤戦で、旅行などで出歩く機会が増えたこと。五つ目は、新生活の中で勉強などのペースがつかめたこと。
実際の日記だともう少し具体的に書けるのだが、この書き方だと漠然としすぎているかもしれない。いずれにしろ、来年も今年の延長線上で、歩みを加速し、かつ着実に進めていこう。残された時間はそんなに多くはないのだろうから。