大井川通信

大井川あたりの事ども

りぼんちゃんと九太郎

りぼんちゃんが家に来て一週間。二階の部屋にケージを置き、教えられたとおりに、一階に住む九太郎と、少しずつ顔合わせの機会をつくるようにした。

りぼんちゃんは生まれて半年間、猫族の中でもまれて育ってきているから、九太郎をみかけてもまったく動じない。遊んでくれるだろうくらいに思っている。

九太郎はというと、生後二か月で我が家に来て以来、一年八ヶ月猫の姿を見ることなく、人間たちと暮らしている。りぼんちゃんを一階に連れてくると怒りだすし、二階で対面させても、はー、とか、ふー、とか言って威嚇する。これではりぼんちゃんも怖がってしまう。

あわてることはないと思っても、不仲の家族がいるということは気になって、ストレスになるもの。(猫たちにとっては、もっとストレスだろうが)

それでも、おくびょうな九太郎も少しずつ慣れてきて、二階でケージの中にいるりぼんちゃんを少し離れたところから、落ち着いて観察できるようになった。

すると何を思ったかりぼんちゃんは、こちらにおしりを向けて、砂場でウンチを始める。これには、九太郎も思わず身を乗り出して、一メートルばかりのところまで近づいて、りぼんちゃんのおしりに見入っている。

これをきっかけに、九太郎が、りぼんちゃんに近づいて、はー、とか、ふー、とかでなく、クンクンと優しい声で鳴くようになった。二匹の距離が、少しは近づいた感じ。りぼんちゃんは肝が据わっているねと、家族で感心する。