大井川通信

大井川あたりの事ども

僕の道くさ地図(その3)

僕の実家の地図と、今の自宅の地図。それぞれ家を中心にして、1キロ、2キロ、3キロの同心円を描いた二枚の「道くさ地図」を比較すると、いろいろなことが見えてくる。

半径1キロ圏内が、通常の徒歩圏内で日常的な生活圏だ。実家では、小中学校、JRの駅、公園代わりの大学キャンパスや、富士見台団地がある。今の自宅でも、小学校、スーパー、JRの駅、大井の田畑や里山などすぐに足が向く場所となっている。

半径2キロ圏内となると、子ども時代でも、徒歩ではなく自転車で遠出をする距離になる。武蔵国分寺跡や、谷保地区の田畑など。今の土地では自転車は使わないから、そこそこ歩きがいのある距離だ。用山、村山田、多礼、河東など、大井の旧隣村がその射程に入ってくる。

半径3キロ圏内は、もはや自転車を使っても行くのがためらわれる距離となる。バスや電車など交通手段を使っての移動のイメージが強くなる。多摩川河畔や立川駅前は、例外的に自転車で通った場所だ。子どもにとって魅力ある場所だったからだろう。

今住む土地でいっても、3キロ圏は、道草歩きの限界の距離となる。宗像大社をはじめコノミ山、ツシマミ山、タレ山と、日帰り登山の目標の低山が円周付近で取り囲んでいるが、そこまで歩くのはそれなりの覚悟が必要だ。4キロ圏内まで足を延ばしたことは、数えるほどしかない。