長い間、自由気ままな読書とフィールドワーク以外何もせずになまけてきたが、昨年度、久しぶりにいくつか資格試験を受験して、その対策の勉強に取り組んだ。2年前に大学の通信教育(ネットのみ)で図書館司書の資格を取っているから、それがよいリハビリになっていたのか、数十年ぶりの試験も思ったほど違和感なく対応することができた。
これらを弾みに、今年度からは、もう少し難しい資格や本格的な勉強に取り組もうと思っていたのだが、新しい職場に慣れるのが優先で、なんとなく後回しになってしまった。さらに、本当にやりたい分野でもない勉強を、他者からの評価やウケを期待して取り組むというのもどうだろうか、と少し弱気にもなった。
かといって、目標がないと、今までのペースに埋没してしまうのは、この一年弱の生活で明らかだ。それで、もともと関心があってあらゆる勉強に必須の語学の試験を受けることを思いついた。
記憶力等の衰えから、漢字の学習の必要は感じていたのだが、漢検のシステムがわからず、何級から受けていいかもわからない。ようやく調べて、とりあえず2級から受けてみることにする。書き取りの力がどこまで衰えているからは想像もつかない。
英語に関しては、英検もTOEICも受けたことがない。自分勝手に勉強するのは好きなのだが、ヒアリングの力が極端に低いので、試験は恐怖でしかなかったのだ。異国人が怖い前近代人と同じ。調べると、TOEICの試験は意外にハードルが低そうだ。
それで両方とも5か月後くらいの受験をめどにして、今月から勉強を開始した。始めたばかりだが今のところは調子はいい。語学の勉強は精神衛生にいいのはわかっていたが、本当にそのとおりだ。細切れなすき間時間でもとりくめるし、やった分だけ確実に力がつく(はずれがない)というのがまたいい。