大井川通信

大井川あたりの事ども

ホンダ・ビガー(2代目)1985-1989

ミニカー好きの少年も、大人になると自分の車を持つようになる。ただし、主として経済的な事情から、車に自分の好みや趣味を求めることはできず、自然と車への関心をうしなっていく。僕はお金のかかるものへの諦めはつくほうなのだ。

それでも一期一会の出会いで自分が乗った車は、今振り返ればなつかしい。以前に1985年から1989年まで乗ったターセルのことを書いたけれども、今回は二台目の車を記録しておこう。

ホンダ・ビガーという1800㏄の4ドアセダンで、その二代目。ビガーは三代目までで生産中止になるが、当時は販売店の違うアコードのほうが姉妹車として有名だったと思う。パワーウインドウもついていないベーシックモデルだったが、それでも僕が今まで乗った車の中でも一番排気量の大きい、唯一の中型車ということになる。職場の人の知り合いの中古屋さんから、90万円くらいで購入した。

実はこの車は、僕にしては珍しく、車種もデザインも満足のいく車だった。当時ホンダはスポーティでお洒落なイメージがあって、中でもプレリュードという2ドアクーペが人気があり、その二台目(1982-1987)のデザインに僕もあこがれていた。

プレリュードは、リトラクタブルヘッドライトで車高が低く、スポーツカーのようなコンパクトですっきりした外観だった。アコード/ビガーには、そのセダン版ともいえるイメージがあったのだ。当時は車のカラーは白が人気で、僕の所有した唯一の白い車でもある。

僕はこの車に、1990年から1995年まで乗ったけれども、ちょうど引っ越し、転職から結婚前後のあわただしい時期だったためか、車の印象が意外と薄く、思い入れもそれほどないのが不思議だ。

 

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