今月の勉強会のテーマは、少し柔らかくガチャポンにしようと思う。それで、近ごろはこまめにガチャポンのコーナーやお店をのぞくようにしているが、実際に購入してみたいものはそうそうない。
おでんの具が指輪になったシリーズがあって、これは最初にいいなと思った。スイーツが指輪になったシリーズもあったが、そちらがぜんぜん響かないのは、世代のせいかもしれない。
ちくわ、大根、きんちゃく、ちくわぶ、こんにゃくがラインナップ。もともと食品サンプルが好きだから、そのミニサイズ版みたいな質感もいい。モールのコナーにある機械で行くたびに一回だけすると、都合よく違うものが出てくる。こんなことはめったにない。しかし、4回やって、最後に残ったのが、一番出したかったちくわぶだった。
ここにきて、はたと迷う。ちくわぶを出すために、これ以上お金をつぎ込むのか。今まで幸運があったのは間違いないが、ここからは五分の一の確率という魔物がのしかかってくる。
僕が、たかが五分の一くらいの確率をクリアーするのがいかに難しいのかを知ったのは、ガチャガチャの体験を通じてだと思う。僕が宝くじを買ったことがないのは、たかが五分の一の確率がままならないのに、何万分、いや何千万分の一の以下の確率に期待をかけることなどできるわけもないことを知り抜いているからだ。
僕は、今まで重複がなかった幸運を神に感謝し、これ以上の深追いをあきらめることを決心した。このあたりは年の功だ。しかし、何日かして、運試しに一回だけやってみようという気まぐれが起きた。もちろん、楽観はできない。案の定、出て来たのは、二個目の大根だった。
ところで、このおでん指輪のナンセンスなシリーズをながめていて、ふと思いついたダジャレが、こんにゃく(婚約)指輪。これは、この商品の開発者も気づいていない使い道になると得意な気分。